【知って得する楽器紹介】ホルンの特徴や魅力・歴史まで大公開!

吹奏楽

こんにちは!けいたろうです。

演奏会で楽器紹介がある際、話す内容を考えるのは意外と難しいですよね。
しかも調べていても1つのサイトに歴史や特徴をまとめたものってあまり多くはないですよね。

そこで今回はホルンについて、魅力や歴史をまとめてこのブログで大解説していきます!

ホルンについて知らない方や歴史について知りたい方はぜひチェックしていきましょう。

ホルンってどんな楽器?

ここではホルンの特徴と魅力についてお話していきます。

ホルンの特徴

ホルンは金管楽器の中で最も広い音域を持つ中低音金管楽器です。
また右手をベルの中に入れ音色を作り、音程を微妙にコントロールするのも大きな特徴です。

またホルンは、「世界一難しい金管楽器」としてギネスブックに登録されています。

登録の理由として、ホルンは金管と木管のどちらにも似た音色を出せることから、音楽的に多種多様な役割を担うことが理由としてあります。

さらにもう1つの理由として、1つのレバーに対して出すことの出来る音が沢山あり、奏者の意図しない音が出やすいため、コントロールが難しいことが挙げられます。

ホルンの魅力

ホルンの魅力は、多種多様な音色と表現力にあります。


非常にやわらかで深々とした音色は、金管と木管との中間的な特徴を持ち、ハーモニー楽器としてあらゆる楽器の音色とよく溶け合います。

またホルンの音にはさまざまな表情があり、神秘的な雰囲気から、快活さや荒々しさまで表現することが可能です。
こうした多彩な音色と多様な表現力をあわせもつ楽器の特性が、ホルンの最大の魅力でしょう。

ホルンの歴史

ここではホルンがいつ誕生したのか、また現在のホルンはいつできたのかを解説していきます。

ホルンの起源

ホルンとは「動物の角」を意味しています。

もともとは原始的な形の「角笛」から発達したと言われていますが、直接の祖先は「コルノ・ダ・カッチャ」と言う狩猟の時に用いた楽器だそうです。

直接の祖先とされている「コルノ・ダ・カッチャ」は馬に乗って狩を行う時、後ろにいる人に信号や狩りの合図を送り易いように、ラッパの端が後ろ向きに作られています。

当時の名残があるため、現在のホルンのベルが後ろ向きに付いているのです。

現代ホルンの始まり

19世紀中頃までのホルンは「ナチュラルホルン」と呼ばれるホルンが主流で、大きく広げられたベルと、円形に丸められた管にマウスピースをつけただけの、非常にシンプルな構造でした。

※マウスピース(マウスピースは楽器に息を吹き込む吹き口と、唇の振動を楽器本体に伝える役割を担っています。)

唇のみで音程を変えていたこともあり、演奏は非常に難しいものでした。

19世紀中頃、現在のようなバルブによって管の長さを瞬時に変えることのできる「バルブホルン」が開発されました。

バルブホルンの登場により、ホルン奏者たちは容易に安定した演奏ができるようになります
さらに19世紀末、複数の長さの管を組み合わせた「ダブルホルン」が発明され、20世紀には「トリプルホルン」が登場します。

ホルンの種類

ここからは、ホルンにどんな種類があるのかを紹介していきます。

シングルホルン

ホルンは主にF管とB♭管の二種類があります。

※B♭管(B♭管とは、ピストンやレバーを押さずに出せる最低音がB♭(シ♭)であるとき、その楽器はB♭管の楽器であるといいます。)【F管も同様です。】

その中でシングルホルンは、F管とB♭管のどちらかの機能のみを扱う楽器の為、ダブルホルンよりも比較的重量が軽いのが特徴です。

楽器の軽さや演奏の分かりやすさから、初心者の方や小・中学生の方が多く使用しています。

19世紀中頃に発明されたホルンに一番近い形がこのシングルホルンになります。

ダブルホルン

ダブルホルンは楽器1つでB♭管とF管の機能を持ち合わせているホルンのことを言います。
またダブルホルンには、セミダブルホルンとフルダブルホルンの2種類があります。
この二つの違いについて説明していきます。

セミダブルホルン

セミダブルホルンはB♭管のシングルホルンにレバーを押すとF管のシングルホルンと同じ長さになる補正管を取り付けたモデルです。

その為フルダブルホルンに比べ、重量が少し軽くなります。
その反面、低い音は息の流れが複雑になるので、抵抗感などセミダブル特有の癖を持っています。

フルダブルホルン

フルダブルホルンは、現在最も使用されている一般的に使用されているモデルの1つです。

B♭シングルホルンの長さを持つ管と、Fシングルホルンの長さを持つ管を、バルブで切り替えて演奏出来る仕組みになっています。

Fシングルホルンで鳴らすのが難しい高音部は、B♭シングルに切り替えて吹き、低音部は息が流れやすくなるという利点があり、さらにB♭シングルでは出ない低い音域を、Fシングルに切り替えて吹くと言う奏法がスタンダードです。

トリプルホルン

トリプルホルンは、フルダブルホルンに更に高音域担当の管がついたタイプです。
音域は変わりませんが高音域が安定します。

マルチに活躍ができる反面、重量があるため持ち運ぶ際は少し負担に感じるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はホルンについて、魅力や特徴、歴史についてをまとめてお話をしていきました。

ホルンは金管楽器の中でも音域の広い楽器で、多種多様な表現を行える楽器でしたね。
また、現代ホルンの始まりは19世紀中頃と意外と歴史は浅く、現在吹いているホルンもまだ試作途中なのかもしれませんね。

楽器紹介のコーナーを考える際に、ぜひ参考にしてみてください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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