こんにちは!けいたろうです。
演奏会で楽器紹介のコーナーがある時、意外とその時に話す内容を考えるのって難しいですよね。
しかも調べていても1つのサイトに歴史や特徴をまとめたものってあまり多くはないですよね。
そこで今回はオーボエについて、魅力や歴史をまとめてこのブログで大解説していきます!
オーボエについて知らない方や歴史について知りたい方はぜひチェックしていきましょう。
オーボエってどんな楽器?
オーボエってどんな楽器なのか、どのような特徴があるのかについて説明するのは難しいのではないでしょうか?
ここではオーボエの特徴と魅力についてお話していきます。
オーボエの特徴
「大きな音の木」、「高い音」という意味を持つオーボエは、唯一無二の特徴的な音色を出す管楽器で、印象的なソロやメロディーを担当します。
また、オーボエは2枚のリードを使うダブルリード楽器の仲間で、さらに「世界1難しい木管楽器」としてギネスブックに記載されています。
※ダブルリード…(ダブルリードとは、2枚の木の板を合わせ、合わせたときに空いた隙間に息を入れることで、板が振動し音が鳴る仕組みのリードのことです。)
オーボエの魅力
オーボエの魅力は、その特徴的な音にあります。
吹奏楽やオーケストラでオーボエは多くても2人いれば十分なほどはっきりと音が聞こえます。
人の声、特に女性の声に近い音色を出すことができ、繊細で優美な音を鳴らすことができます。
オーボエの歴史
ここではオーボエがいつ誕生したのか、また現在のオーボエはいつできたのかを解説していきます。
オーボエの起源
オーボエのようなダブルリードの楽器の歴史はたいへん古く、古代エジプトの壁画にも似たような楽器(葦笛)が描かれています。
その後、ダブルリードの楽器は野外楽器として発展し、世界中に広まっていきました。
そのひとつとしてトルコが発祥のズルナという楽器があります。
このズルナという楽器がヨーロッパに伝わり、オーボエの先祖になったといわれています。
現代オーボエの始まり
オーボエが誕生した正確な時期は定かではないのですが、約17世紀の中頃にフランスで生まれたとされています。
初期のオーボエは、キイが2つ~3つしか付いていない簡単なものだったため、すべての半音が簡単に吹奏できるわけではありませんでした。
※キイ…(キイとは音程を変える際に、楽器に空いている穴を塞ぐために使うレバーがついたボタンのことです。)
その後18世紀末になって、それ以上のキイを持つ楽器が作られ始め、すべての半音が安定して得られるようになったのです。
17世紀のフランスに登場したオーボエはその後、そこから進化したドイツ式のオーボエがヨーロッパ中に広まりました。
しかし、19世紀の終わりにフランスで画期的なメカニズムのオーボエが生まれて状況は大きく変化しました。
フランスで開発された新しいシステムはコンセルヴァトワール式と呼ばれ、この楽器が現在のオーボエの主流となっています。
オーボエの種類
ここからは、オーボエ以外にどんな仲間があるのかを紹介していきます。
オーボエ・ダモーレ
オーボエ・ダモーレはオーボエより少し低い音を出すことができ、身長も少し長めの楽器です。
ぽっこりと丸みを帯びた卵形のベルが特徴です。
そのためオーボエよりもくぐもった柔らかい音がします。
コールアングレ
イングリッシュホルンとも呼ばれるこの楽器はオーボエ・ダモーレよりも少し低い音が出る楽器です。
コールアングレもベルが丸みを帯びた洋梨のような形をしています。
そのためよりまろやかな音色で低く優しい音が鳴ります。
主にオーボエのコーラスを担当することが多く、よりオーボエの深い音色が増します。
またメロディーやソロも担当することもあり、落ち着いた音色でホールを包む低めの音が魅力です。
バスオーボエ
バスオーボエはオーボエの中で1番低い音が出る楽器で、オーボエより1オクターブ低い音が出ます。
オーボエよりも約2倍の長さで首から下げたストラップで支えて演奏をします。
※オクターブ…(オクターブとは、ある音を基準にして周波数の差が2倍または2分の1離れている音を指します。)
またバスオーボエは国内に数十本しかなく、世界でも年に数本しか製造されない希少な楽器でもあります。
数が少ないにもかかわらず製造を続けている理由はホルストの組曲「惑星」にバスオーボエが必要だからです。
とても有名で多くのコンサートで演奏される作品のため、実質的にその一曲のために存在しているとさえいえる楽器なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はオーボエについて、魅力や特徴、歴史についてをまとめてお話をしていきました。
特徴的な音が鳴り、優しく柔らかな音色が魅力のオーボエはメロディーやソロで大活躍ですね。
また、古代に起源を持つ楽器でもある為、少し複雑で難しい部分もありますが、音の表現の幅が広く演奏をするのが楽しい楽器だなと思います。
楽器紹介のコーナーを考える際に、ぜひ参考にしてみてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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