こんにちは!けいたろうです。
演奏会で楽器紹介がある際、話す内容を考えるのは意外と難しいですよね。
しかも調べていても1つのサイトに歴史や特徴をまとめたものってあまり多くはないですよね。
そこで今回はトロンボーンについて、魅力や歴史をまとめてこのブログで大解説していきます!
トロンボーンについて知らない方や歴史について知りたい方はぜひチェックしていきましょう。
トロンボーンってどんな楽器?
ここではトロンボーンの特徴と魅力についてお話していきます。
トロンボーンの特徴
トロンボーンの1番の特徴は、管楽器の中で唯一スライドを動かすことにより楽器の管の長さを変化させることで、音程を変えることができます。
中低音を担当する楽器で、スライドを使った変幻自在の表現により、伴奏から、ハーモニー、メロディーまで幅広く活躍する楽器です。
またジャズでも活躍する場面は多く、トランペットやサックスと並ぶ重要な楽器です。
トロンボーンの魅力
トロンボーンの魅力はスライドを使った、変幻自在な表現力にあります。
他の楽器にはないスライドを使用することで、微妙な音程の調整が可能になり、人の歌声に近いと表現されるほど魅力的な音色で演奏することができます。
またこの表現力により、かつては神の楽器として讃えられるほど神聖な音やハーモニーを教会で生み出していました。
現在では、より表現の幅を広げ、教会音楽やクラシック作品のような優美で神聖な音を表現するだけでなく、ポップでコミカルな表現やジャズのような渋く力強い表現まで可能になりました。
トロンボーンの歴史
ここではトロンボーンがいつ誕生したのかを解説していきます。
トロンボーンの始まり
トロンボーンの始まりは、15世紀頃といわれています。
当時の音色は、人間の声と合わせても非常によく溶け合い、美しいハーモニーを奏でることができるため、教会音楽のコーラスの伴奏などに使われることが主流となりました。
そのため18世紀に入ると世俗的な音楽に使用されることが少なくなり、宗教的な音楽において神の楽器として扱われることが多く、宗教以外での使用は控えていたそうです。
このような現状を変えたのがベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調Op:67「運命」です。
1808年に初演されたこの作品は、史上初めてトロンボーンが加えられた交響曲でした。
しかしこの作品では、トロンボーン単体としては実はそれほど目立ちません。
この曲でのトロンボーンの役割は、オーケストラの響きを補強する役割が多く、
トロンボーンが前面に出てくるような場面は少ないです。
ただ観客として聴くと、トロンボーンが加わることでオーケストラの響きが増し、
スケールの大きな曲になっています。
ベートーヴェンは他にも交響曲第6番Op:68「田園」や交響曲第9番Op:125「合唱付き」でトロンボーンを使用し、19世紀にトロンボーンがオーケストラに定着する基礎を築きました。
トロンボーンの種類
ここからは、トロンボーンにどんな種類があるのかを紹介していきます。
テナートロンボーン
一般にトロンボーンというとテナートロンボーンを指します。
管の内径(ボア)によって、細管・中細管・太管の3種類に分けられ、細管はジャズプレイヤーに、中細管・太管はオーケストラや吹奏楽プレイヤーに多く使用されます。
音域的には男性の声に最も近いといわれます。
テナーバストロンボーン
テナーバストロンボーンは、テナートロンボーンに「F管」と呼ばれる管を付けて、低音域を拡大した楽器です。
また音域を拡大するだけでなく、スライド操作の動きを少なくして演奏することが可能にもなりました。
これにより、低音域の音を無理に腕を伸ばし、遠くのポジショニングをする必要がなくなり、より早いリズムが吹きやすくなります。
このためオーケストラや吹奏楽プレイヤーに多く使用されています。
バストロンボーン
バストロンボーンは、テナーバストロンボーンを更に太くし、低音域を補うための管を1個もしくは2個装着した楽器です。
管が太い点以外は基本的にテナーバスと同じですが、口径の大きいマウスピースを使用することで、低い音が出しやすくなります。
※マウスピース(マウスピースは楽器に息を吹き込む吹き口と、唇の振動を楽器本体に伝える役割を担っています。)
そのためトロンボーンパートの最も低音部を担当し、そのパート全体を支える役目を果たす重要な楽器です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はトロンボーンについて、魅力や特徴、歴史についてをまとめてお話をしていきました。
トロンボーンは他の楽器にはないスライドを駆使した表現が魅力の、幅広い活躍をする楽器ということが分かりました。
また人の歌声に近いこともあり、かつては神の楽器として優美で神聖な音やハーモニーを響かせ、人々を魅了していました。
楽器紹介のコーナーを考える際に、ぜひ参考にしてみてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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